专利摘要:
本発明は、ポリマーと、中性時は実質的に無色であるが電荷を得ると色を発現する少なくとも1つの電荷移動剤と、少なくとも1つの光酸発生剤と、を含む熱可塑性材料に関する。本発明は更に、熱可塑性材料を加工してプラスチック物品を形成する方法に関し、この方法は、熱可塑材の溶融温度Tmよりも高い温度で熱可塑性材料を加工する工程を含み、ここで熱可塑性材料はポリマーと、中性時は実質的に無色であるが電荷を得ると色を発現する少なくとも1つの電荷移動剤と、少なくとも1つの光酸発生剤と、を含み、本方法はプラスチック物品を光照射してプラスチック物品の少なくとも一領域を着色する工程を更に含む。
公开号:JP2011514389A
申请号:JP2010543606
申请日:2009-01-22
公开日:2011-05-06
发明作者:アンソニー、ニコラス、ジャービス;クリストファー、ラム;ニール、ジョン、ロジャーズ
申请人:ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー;
IPC主号:C08L101-00
专利说明:

[0001] 本発明は、ポリマーと、少なくとも1つの電荷移動剤と、少なくとも1つの光酸発生剤と、を含む熱可塑性材料に関する。本発明は更に、ポリマーと、電荷移動剤と、光酸発生剤と、を含む熱可塑性材料を、その熱可塑性材料の溶融温度を上回る高温において加工して、容器、特にボトルなどの包装容器のようなプラスチック物品を形成する方法に関する。]
背景技術

[0002] 電荷移動剤は、無色の、又は中性時は薄い色であるが電荷を得ると色を発現する化合物である。これらの化合物は、熱若しくは光分解のいずれかにより又はその両方により反応を開始することができる酸発生種と組み合わせて使用されてもよい。好適な例としては、PCT国際公開特許第2006/051309号(2006年5月18日公開)及び同第2007/063339号(2007年6月7日公開)に教示されているものが挙げられ、その両方がプラスチックフィルムなどの基材に適用される酸発生剤の使用を開示している。]
[0003] ただし、電荷移動剤と光酸発生剤とを熱可塑性材料中に分散させ、その後例えば吹込み成形、射出成形、押出成形によって最終のプラスチック物品を形成することが望ましい。こうしたプラスチック物品を得ることの1つの利点は、包装プロセスの終盤、すなわち包装ライン時又は更には包装ライン後に、いずれかのデータ、カラーコード等をボトル又は閉鎖具に刻むことができるように、消費者製品等の商品を容器中に包装することにある。これにより、製品の切り替えのために多数の異なるボトル及び/又は閉鎖具を包装ラインに供給する必要性が回避され、したがってパッケージの在庫が削減され、包装効率が改善される。]
先行技術

[0004] PCT国際公開特許第2006/051309号
PCT国際公開特許第2007/063339号]
発明が解決しようとする課題

[0005] 熱可塑性材料から最終プラスチック物品を形成するプロセスは典型的に、その熱可塑性材料を容易に変形できるような高温にて行われる。しかしながら、多くの光酸発生剤は、このような高温では、化学的に不安定であるか又は熱可塑性材料との関連において物理的に不安定であるということが見出されている。]
課題を解決するための手段

[0006] 本発明は、ポリマーと、中性時は実質的に無色であるが電荷を得ると色を発現する少なくとも1つの電荷移動剤と、少なくとも1つの光酸発生剤と、を含む熱可塑性材料に関する。]
[0007] 本発明は更に、熱可塑性材料を加工してプラスチック物品を形成する方法に関し、この方法は、該熱可塑材の溶融温度Tmよりも高い温度で該熱可塑性材料を加工する工程を含み、ここで該熱可塑性材料は、ポリマーと、中性時は実質的に無色であるが電荷を得ると色を発現する少なくとも1つの電荷移動剤と、少なくとも1つの光酸発生剤と、を含み、及び本方法は該プラスチック物品を光照射して該プラスチック物品の少なくとも一領域を着色する工程を更に含む。]
[0008] 本発明で有用な光酸発生化合物は好ましくは、熱安定性であり、光分解機構を介して機能する光酸発生種である。これらの化合物は好ましくは、「オニウム」化合物、トリアジン、フタルイミド、ナフタルイミド、及びカルボキシイミド化合物からなる群から選択される。]
[0009] 「オニウム」化合物は、IUPAC Compendium of Chemical Technology、電子版、http://goldbook.iupac.org/O04291.htmlにおいて定義されている。好適なオニウム化合物としては、スルホニウム(H3S+)及びヨードニウム(H2I+)化合物が挙げられる。好ましいオニウム塩は、ヨードニウム及びスルホニウム化合物の、ペルフルオロ−1−ブタンスルホネート、p−トルエンスルホネート9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホネート、ニトレート、トリフラート、及びヘキサフルオロホスフェート塩類である。トリフラート及びヘキサフルオロホスフェート塩類が特に好ましい。]
[0010] 光酸発生剤の他の例は、Sigma−Aldrich「Products for Material Science」カタログより与えられ、及びリソグラフィ/ナノパターニング業界から得られる。]
[0011] 酸発生剤の特に好ましい例は、プロピレンカーボネート中に混合されたトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩類、及び1−ナフチルジフェニルスルホニウムトリフラートである。]
[0012] 光酸発生剤は本発明では、電荷移動剤(CTA)と組み合わせて使用される。]
[0013] 電荷移動剤は、ポリクロミック物質、すなわち光照射時に色変化反応を受ける化合物の例である。本発明に使用される電荷移動剤は、中性時は実質的に無色であるが電荷を得た場合に色を発現する化合物である。好ましい電荷移動剤は、N、O、及びSから選択されるヘテロ原子と、それらと共役する芳香族基とを包含する。例えば、好適な電荷移動剤は、式Ar1−X−Ar2を有していてよく、式中、各Arはベンゼン環(非置換又は置換)などの芳香族基であり、Xはヘテロ原子である。Ar基は、Xがまた別の環の一部となるように連結されていてもよい。インドール系が好ましい場合がある。典型的にはこれらの化合物は、プロトン化された場合に着色した化合物を形成する、窒素含有塩基(nitrogen comprising bases)である。XがNである場合、それは通常アルキル基又は芳香族基(であるが必ずしもビニル基ではないもの)によって更に置換されており、すなわちこの化合物は、プロトン化されたときに正の電荷を非局在化させることのできる3級アミンである。電荷移動剤の好ましい例は、アミン類、カルバゾール類、及びロイコ染料類である。]
[0014] アミン類又はカルバゾール類である電荷移動剤の具体的な例としては、トリフェニルアミン、ジフェニルアミン、1,2−ジフェニルインドール、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、カルバゾール、N−エチルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール、N−ヒドロキシエチルカルバゾールが挙げられる。]
[0015] 好適なロイコ染料類については、Greenboro,NCのCiba−Geigy CorpのDyestuffs and Chemicals Divisionによる、Coating Conference(1983年、San Francisco,CA、157〜165ページ)において提示された「Dyestuffs and Chemicals for Carbonless Copy Paper」に記載されている。ロイコ染料は、中性又はアルカリ性の媒質中では無色であるが、それらが酸性の又は電子受容性の物質と反応した場合には着色されるものと理解されている。好適な例としては、トリフェニルメタンフタリド化合物、アザフタリド化合物、イソインドリド(isoindolide)フタリド化合物、ビニルフタリド化合物、スピロピラン化合物、ロダミンラクタム化合物、ラクトン及びジラクトン化合物、ベンゾイルロイコメチレンブルー(BLMB)、ビス−(P−ジ−アルキルアミノアリール)メタンの誘導体、キサンテン類、インドリル類、アウラミン類、クロメノインドール化合物、ピロロ−ピロール化合物、フルオレン化合物、並びにフルオラン及びビスフルオラン化合物などの化合物が挙げられ、フルオラン化合物が好ましい。特に好ましい市販のロイコ染料製品としては、Basel,SwitzerlandのCiba Speciality ChemicalsによるPergascript range及び山田化学工業株式会社(日本、京都)によるものが挙げられる。その他としては、日本曹達株式会社(日本、東京)の子会社であるNisso Chemical Co GmbHにより製造されるものが挙げられる。]
[0016] 本発明の電荷移動剤及び光酸発生剤はポリマーと混合されて熱可塑性材料を形成する。熱可塑性材料は、結合剤、顔料、染料、樹脂、潤滑剤、可溶化剤、粒子状物質、蛍光剤などのような当業者には既知のいずれかの他の添加剤を更に含むことができる。二酸化チタンのような不透明化剤、真珠光沢顔料、及び蛍光剤は特に好ましい。放射線吸収剤もまた使用することができる。本発明の電荷移動剤化合物及び光酸発生剤を含む熱可塑性材料を光照射に曝露すると、文章、絵柄、図案、又は他のイメージ及び効果を作成するために使用できる色変化反応がもたらされることになる。]
[0017] 本発明の電荷移動剤を組み込むことのできる熱可塑性材料の例には、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリル系物質、セルロイド、酢酸セルロース、エチレン−ビニルアセテート(EVA)、エチレンビニルアルコール(EVAL)、フルオロプラスチック類(FEP、PFA、CTFE、ECTFE、ETFEを包含するPTFE類)、アイオノマー類、カイデックス(Kydex)、商標化されたアクリル/PVC合金、液晶ポリマー(LCP)、ポリアセタール(POM又はアセタール)、ポリアクリレート類(アクリリック)、ポリアクリロニトリル(PAN又はアクリロニトリル)、ポリアミド(PA又はナイロン)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK又はケトン)、ポリブタジエン(PBD)、ポリブチレン(PB)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリカーボネート(PC)、ポリヒドロキシアルカノエート類(PHAs)、ポリケトン(PK)、ポリエステル、ポリエチレン(PE)(低密度のもの(LDPE)及び高密度のもの(HDPE)を包含)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルスルホン(PES)(ポリスルホン参照)、ポリエチレンクロリネート類(PEC)、ポリイミド(PI)、ポリ乳酸(PLA)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS),ポリスルホン(PSU)、ポリビニルクロリド(PVC)、ポリビニリデンクロリド(PVDC)、スペクトラロンがある。ポリオレフィン類、特に、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、又はこれらの混合物が最も好ましい。]
[0018] 好ましくは、本発明の熱可塑性材料は以下のものを含む。]
[0019] 80重量%〜99.98重量%のポリマー、
0.01重量%〜10重量%の電荷移動剤、及び
0.01重量%〜10重量%の光酸発生剤、並びに
任意で、(本明細書に記載した添加剤などの)他の添加剤類。]
[0020] 本発明の電荷移動剤、光酸発生剤、及び/又は他の物質は、固体又は液体マスターバッチプロセスを用いて熱可塑性材料に組み込むことができる。これらの好適な例は、Cuyahoga Falls,OH,USAのAmerichem Inc、Stroud, UKのHampton Colours、Perth Amboy,NJ,USAのRiverdale Color、及びBerea, OH,USAのColorMatrixにより供給される。]
[0021] 熱可塑性材料は、種々のプロセス、とりわけ鋳造プロセス、押出成形プロセスなどによって、複合材の形態へと形成されてよい。これらのプロセスにおいて、熱可塑性材料は典型的に、所望の形状へと形成することができるようにその溶融温度、Tmよりも高い温度、好ましくは約100℃〜約500℃の温度に加熱される。鋳造プロセスにおいては、一般に2つ以上の部分を含む金型が準備され、この金型は閉じられて金型空洞を形成することができる。射出成形プロセスにおいては、その金型空洞中に熱可塑性材料が注入される。吹込み成形プロセスにおいては、加熱されたプレフォーム又はパリソンが金型内に入れられ、そのプレフォーム又はパリソンに空気が注入され、その結果それが金型空洞内で膨張して中空の本体を形成する。押出成形プロセスでは、加熱された熱可塑性材料が圧力下で押出成形ダイに通される。例えば射出延伸吹込み成形、押出吹込み成形など、これらの基本的なプロセスの多くの変形形態が業界において実用化されている。]
[0022] 色活性化可能な熱可塑性樹脂は、以下の非限定例により製造されるような種々の形態のパッケージ及び物品を作製するために使用できる。吹込み成形、押出吹込み成形、射出吹込み成形、延伸吹込み成形、射出延伸吹込み成形、射出成形、プレフォームの射出成形、オーバーモールド、多層射出成形、押出成形、プラスチック押出成形、シート押出成形、フィルム押出成形、皮膜押出成形、オーバージャケット押出成形、共押出成形、圧縮成形、及び熱成形。]
[0023] 1つの好ましいプロセスでは、熱可塑性材料は最初に、例えば押出成形プロセスにより繊維へと形成される(通常「紡糸」といわれる)。紡糸繊維を使用して、不織繊維の、又は織る編むなどして、布様のシートを作製してよい。本明細書に記載したような熱可塑性材料を含むこのような織又は不織のシートは、本発明による「プラスチック物品」であり、それらは更に、そのシートを光照射してシートの少なくとも一領域を着色する工程により処理されることができる。このようにして、文章、絵柄、図案、又は他のイメージを包含する効果、及び縞、斑点などの効果を、織又は不織のシート上にもたらすことができる。]
[0024] 他の好ましいプロセスでは、共押出成形を使用して2つ以上の熱可塑材から物品を形成する。共押出成形プロセスを使用することで、電荷移動剤をその共押出層のうちの1つにのみ組み込む、又は共押出層のうちの2つ以上であるがすべてではない層に組み込むことが可能となる。このことにより、熱可塑性材料の単一の層全体に電荷移動剤が均一に分布された場合に必要となるであろうよりも少ない電荷移動剤を使用して本発明の方法が達成できるようになり、それによりコストを削減する機会が提供されることになる。]
[0025] これらのプロセスは、一次包装、二次包装、及び/又は追加的な包装であってよい、包装及び包装要素の製造のために有用である。代表的な包装の実施形態としては、プラスチック箱、バッグ、小袋、缶、ボトル、トトル(tottles)、びん、熱成形膨れ、クラムシェル、及びそれらの組み合わせが挙げられる。一次包装は、それの閉鎖具、ポンプ、キャップ、注ぎ口、ハンドル、蓋、カバー、プラスチックフィルム窓を含めたあらゆる容器を包含する。二次包装としては、少なくとも部分的に一次包装を取り囲み、収容し、又は接触する、例えば、箱若しくはポリマースリーブ又はラッピング/カバーリングのような容器等の、一次包装に関連付けられる全ての追加の材料が挙げられる。色活性化可能な組成物はまた、消費者製品そのもの、消費者製品に付随する広告材、及び/又は消費者製品の包装に貼付することができるラベル又は他の包装要素の形態をとることもできる。本発明の電荷移動剤を含むこれらの包装要素は、いずれのデータもごく終盤の下流の段階で容器又は閉鎖具上に刻むことができるので、ホームケア及びパーソナルケア製品のような急速に移り変わる消費者製品と共に使用するのに特に好適である。本発明の化合物はまた、多成分混合物を必要とすることなしに色を生ずることができ、使用者は、照射を制御するだけで彼らが所望する色又は色調を選択することができる。本発明の電荷移動剤及び光酸発生剤を含む部分を光照射に曝露することで、文字、絵柄、図案、又は縞や斑点のような他のイメージ及び効果を作成するために使用できる色変化反応がもたらされる。あるいは又は加えて、所望の効果を達成するために、電荷移動剤化合物を熱可塑性材料内に均一に分布させるのではなく選択的に分布させてもよい。]
[0026] 本発明によりもたらされる色効果を補完(compliment)する、又は高めるために表面効果を使用することができる。着色物品の表面の一部又は全面を、例えばエンボス加工、粗面化、湾曲化することができる。]
[0027] 本発明の電荷移動剤及び光酸発生剤を含む熱可塑材及び/又は他の物質は、熱可塑材加工の当業者に既知の他の添加剤を更に含むことができる。二酸化チタンなどの不透明化剤、真珠光沢顔料及び蛍光剤、並びにUV及びNIR吸収剤などの放射線吸収剤は、特に好ましい。他の添加剤としては、再加熱剤、スリップ添加剤、酸化防止剤、光及び熱安定剤、金属不活性化剤、PVC安定剤、可塑剤、潤滑剤、PVC加工助剤、衝撃改質剤、難燃剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、生物安定剤、抗菌性、化学的発泡剤、有機過酸化物、成核剤、抗アセトアルデヒド剤、酸素障壁剤、二酸化炭素障壁剤、加工助剤、安定剤、及びHALSが挙げられる。]
[0028] 実施例1−射出成形プロセスを用いたカルバゾールタイプCTAの熱可塑材への適用
Hastalen ACP5831 Dポリエチレン(150g)をN−エチルカルバゾール(1.5g)及びプロピレンカーボネート中に混合されたトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩類(50%)(2.0g)と混合した。]
[0029] 次いで、バレル温度を190℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0030] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が緑へと変わった。]
[0031] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
[0032] 実施例2−射出成形プロセスを用いたアミンタイプCTAの熱可塑材への適用
Hastalen ACP5831 Dポリエチレン(150g)をトリフェニルアミン(3g)及びプロピレンカーボネート(2.0g)中に混合されたトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩類(50%)と混合した。]
[0033] 次いで、バレル温度を190℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0034] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が緑へと変わった。]
[0035] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
[0036] 実施例3−射出成形プロセスを用いたカルバゾールタイプ及びアミンタイプCTAの熱可塑材への適用
Hastalen ACP5831 Dポリエチレン(150g)をN−エチルカルバゾール(1.5g)及びトリフェニルアミン(0.5g)並びにプロピレンカーボネート(1.5g)中に混合されたトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩類(50%)と混合した。]
[0037] 次いで、バレル温度を190℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0038] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が緑へと変わった。]
[0039] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
[0040] 実施例4−射出成形プロセスを用いたポリカルバゾールタイプCTAの熱可塑材への適用
Hastalen ACP5831 Dポリエチレン(150g)をポリ(ビニルカルバソール)(1.5g)及びトリフェニルアミン(0.5g)並びにプロピレンカーボネート(1.5g)中に混合されたトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩類(50%)と混合した。]
[0041] 次いで、バレル温度を190℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0042] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が青/緑へと変わった。]
[0043] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
[0044] 実施例5−射出成形プロセスを用いたロイコ染料タイプCTAの熱可塑材への適用
Hastalen ACP5831 Dポリエチレン(150g)をYamada ETAC(1.5g)及びトリフェニルアミン(0.5g)並びにプロピレンカーボネート(1.5g)中に混合されたトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩類(50%)と混合した。]
[0045] 次いで、バレル温度を190℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0046] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が黒へと変わった。]
[0047] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
[0048] 実施例6−射出成形プロセスを用いたロイコ染料タイプCTAの熱可塑材への適用
Hastalen ACP5831 Dポリエチレン(150g)をPergascript Yellow I−3R(1.5g)及び1−ナフチルジフェニルスルホニウムトリフラート(1.5g)と混合した。]
[0049] 次いで、バレル温度を190℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0050] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が黄色へと変わった。]
[0051] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
[0052] 実施例7−射出成形プロセスを用いたロイコ染料タイプCTAの熱可塑材への適用
Borealis RB307MOポリプロピレン(150g)をYamada ETAC(1.5g)及び1−ナフチルジフェニルスルホニウムトリフラート(1.5g)と混合した。]
[0053] 次いで、バレル温度を220℃に設定した射出成形機を用いて混合物を射出成形し、閉鎖具を形成した。]
[0054] 広域のUV照射に曝露すると、無色の領域が緑/黒へと変わった。]
[0055] IBMの適合性PCに接続された266nmの3WUVレーザーを用いて、その閉鎖具に文字を書き、絵柄及び図案を描いた。]
実施例

[0056] 本明細書で開示した寸法及び値は、列挙した厳密な数値に狭義に限定されるものとして解釈されるべきではない。その代わりに、別段の指定がない限り、そのような各寸法は、列挙した値と、その値を包含する機能的に等価な範囲との双方を意味することを意図したものである。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。]
权利要求:

請求項1
ポリマーと、中性時は実質的に無色であるが電荷を得ると色を発現する少なくとも1つの電荷移動剤と、を含み、光酸発生剤を更に含む、熱可塑性材料。
請求項2
前記光酸発生剤が、「オニウム」タイプの化合物、トリアジン、フタルイミド、ナフタルイミド、及びカルボキシイミド化合物からなる群から選択される化合物を含む、請求項1に記載の熱可塑性材料。
請求項3
前記光酸発生剤がヨードニウム又はスルホニウム化合物を含む、請求項2に記載の熱可塑性材料。
請求項4
前記光酸発生剤が、前記ヨードニウム又はスルホニウム化合物の、ペルフルオロ−1−ブタンスルホネート、p−トルエンスルホネート9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホネート、ニトレート、トリフラート、又はヘキサフルオロホスフェート塩を含む、請求項3に記載の熱可塑性材料。
請求項5
前記ポリマーが、ポリオレフィン、好ましくはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、又はこれらの混合物である、請求項1〜4に記載の熱可塑性材料。
請求項6
前記電荷移動剤が、少なくとも1つの窒素原子を含む化合物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱可塑性材料。
請求項7
前記電荷移動剤が、アミン類、カルバゾール類、及びロイコ染料類からなる群から選択される、請求項6に記載の熱可塑性材料。
請求項8
前記熱可塑性材料が、80重量%〜99.98重量%の前記ポリマーと、0.01重量%〜10重量%の前記電荷移動剤と、0.01重量%〜10重量%の前記光酸発生剤と、を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱可塑性材料。
請求項9
光照射時に色を変化させる能力を有する少なくとも1つの他の物質を更に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱可塑性材料。
請求項10
熱可塑性材料を加工してプラスチック物品を形成する方法であって、前記方法が、前記熱可塑材の溶融温度Tmよりも高い温度で、好ましくは100℃〜500℃の温度で前記熱可塑性材料を加工する工程を含み、前記熱可塑性材料が、ポリマーと、中性時は実質的に無色であるが電荷を得ると色を発現する少なくとも1つの電荷移動剤とを含み、スルホニウム及びヨードニウム化合物類からなる群から選択される光酸発生剤を更に含み、前記方法が、前記プラスチック物品を光照射して前記プラスチック物品の少なくとも一領域を着色する工程を更に含む、方法。
請求項11
前記光酸発生剤が、「オニウム」タイプの化合物、トリアジン、フタルイミド、ナフタルイミド、及びカルボキシイミド化合物からなる群から選択される化合物を含む、請求項10に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
請求項12
前記光酸発生剤がヨードニウム又はスルホニウム化合物を含む、請求項11に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
請求項13
前記光酸発生剤が、前記ヨードニウム又はスルホニウム化合物の、ペルフルオロ−1−ブタンスルホネート、p−トルエンスルホネート9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホネート、ニトレート、トリフラート、又はヘキサフルオロホスフェート塩を含む、請求項12に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
請求項14
前記ポリマーが、ポリオレフィン、好ましくはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、又はこれらの混合物である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
請求項15
前記熱可塑性材料が、80重量%〜99.98重量%の前記ポリマーと、0.01重量%〜10重量%の前記電荷移動剤と、0.01重量%〜10重量%の前記光酸発生剤と、を含む、請求項10〜14のいずれか一項に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
請求項16
前記プラスチックを加工する前記工程が、吹込み成形、射出成形、又は押出成形を含む、請求項10〜15のいずれか一項に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
請求項17
前記熱可塑性材料が、不透明化剤、パールエッセンス剤、蛍光剤、放射線吸収剤、結合剤、顔料、染料、樹脂、潤滑剤、可溶化剤、粒子状材料、及びこれらの混合物、好ましくは不透明化剤、パールエッセンス剤、蛍光剤、UV吸収剤、IR吸収剤、及びこれらの混合物、からなる群から選択される1つ以上の補助剤を更に含む、請求項10〜16のいずれか一項に記載の熱可塑性材料を加工する方法。
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